説明
KRYNA製アース線 Asca1(アスカワン)の特徴
KRYNA製アース線は、他のアース線に比べ線材の太さが大きく異なります。
全体としては、直径約0.8mmですが、用いている線の数が、数百本で、通常の100倍近い本数です。
これは、極細線を使っているためです。
極細線の特徴は、高周波数に対して抵抗が低いことです。
周波数が高くなると表皮効果により導線の中止深部を電流が流れにくくなります。
高い周波数に対して実質的な銅線の太さが細くなってしまいます。
つまり応答が悪くなり、仮想アースの効果が低減します。
例えば、直径0.1mmの導線と0.001mmの導線を比較すると、
0.1mmの場合10kHz では94%、100kHzでは82%、1MHzでは57%まで流せる電流が減少します。
一方、0.001mmの場合、1MHzでも99%の電流を流すことができますので、
極細線を多数用いた方が高周波情報の減衰がなく応答が良くなります。
つまり、KRYNAの銅線は直径が約5ミクロンであり、
ほぼ全体が銅線として使えますので、100kHz以上まで十分に応答可能となっています。