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CORNER Watayuki

クリアで3次元的な音楽表現と音場のスケールアップを実現する為のベーシックアイテム

KRYNAの吸音材「Watayuki」をお部屋のコーナー設置に対応させました。これまで以上に手軽にスタイリッシュに定在波対策が可能です。

ルームチューニングで迷ったら、先ずはこれを試してほしい。コーナーを制する者はルームチューニングを制する。目の前に広がる見通しの良い音場空間をご体感ください。

目次

ルームチューニングを極めるにはコーナーの反射対策が必須

一般的なリスニング環境では、平行な壁と壁、平行な床と天井で発生する音の反射をコントロールすることが極めて重要です。
ですのでKRYNAは吸音材(Watayuki)と拡散材(Azteca)を組み合わせて”壁際”の処理に注力してきました。
しかし”壁際”以外にも、もしくはそれ以上に、見逃してはいけない重要なポイントが存在します。

それは『壁と天井』、または『壁と床』で作られる”3面のコーナー”です。この”3面のコーナー”は音源に対して反射音が真っ直ぐに戻る経路を形成するため、音源に大きく影響を与えます。これまでこの問題についてはWatayukiを複数組み合わせることでコーナーの対策をしてきましたが、より簡単に、より効率的に音の到来方向に反射して戻っていく反射音を抑制するためにCORNER Watayukiを開発致しました。

ショールームの試聴室(壁は一般的な石膏ボードで何の変哲もない6畳間)でも物が少ないと風呂場のようなエコーが発生しますが、コーナー(部屋の角)の反射を処理する、たったこれだけで風呂場の様なエコー感が取り除かれ、不思議なくらい自然な響きになり、音楽が聴きやすくなるのをのを体感していただけます。

壁面の処理と併用することで、HGS(ホログラフィックサウンド)空間はさらに広大なスケールへと進化します。

教会のイメージから学んだ理想的な空間をめざして

写真のような半球ドームや円筒ヴォールトは、昔から残響時間が長い教会などで用いられている構造です。

一般に残響が長いと人の声にエコーが重なり、聞き取りにくくなるのですが、半球ドームや円筒ヴォールトにより反射が拡散され、客席の広い範囲に届くようになるといわれています。

その理由は、球や円筒の円の中心を通る音線は円筒や球面に直角に入射し中心を通って戻りますが、それ以外を通る音線は入射角に応じていろいろな方向に反射し、拡散状態を作りやすいから、といえます。

円筒や球に入射した音はいろんな方向に反射されて拡散され、定在波が起こりにくいということになります。

ドームやヴォールトは一般家庭でも有効と考えられますが、一般家庭の居室やリビングに導入するのはハードルが高く、また、日本家屋など襖や障子で音が逃げていく様な構造では反射が少ない割に平行な壁や床と天井との間での定在波が問題になる場合が多く処理が難しいですが現状では「拡散させる」「反射が多い面で吸音させる」などの対策が得策といえます。

コーナーワタユキの効果について

コーナーワタユキは、部屋の天井の隅(2方向の壁と天井が交わる点)に設置してこもり音の抑制に効果がある製品です。
コーナーワタユキにより何ができるかについて説明します。
まず、天井の隅は3枚の平面が交わるところですが、壁での反射がどのような経路を通るか図1を見てみましょう。

図1 音の反射経路
図1 音の反射経路

図1(a)のように一つの壁で反射した音は音源とは反対の方向に進んでゆき(入射角と反射角は等しく壁に垂直は平面内を通過する)、音源方向とは離れてゆきます。音源方向に戻るのは垂直に入射した音のみです。(b)のように二つの壁が交差したところでの反射音は(a)と同様に音源方向から遠ざかって進んでゆきます。ただし、二つの面に垂直な平面内での反射音のみ入射音と平行に音源方向へ帰ってゆきます。しかし、(a)の場合より散ばり方が少なくなり音源方向への反射の確率は高くなります。(c)のように三つの壁が垂直に交差したあたりでの反射音は、全て入射音と平行に音源方向に戻ってゆきます。

このように、音源方向に戻る音は、位相がずれて音源から放射される音に重畳されますので、リスニングポイントでの位相がずれてきます。そのため、音像定位がぼけてきます。一方、壁の吸音率は1kHz以上では通常大きく(吸音率は概ね0.7以上)、それより低い周波数ではほとんど吸音しない(吸音率は概ね0.5以下)状況です。また、低い周波数では波⾧が⾧いため、反射音と直接音の位相のずれは小さくなります。したがって、低音域が不自然に増強され、こもった感じを生じさせる原因にもなります。

こういった、コーナーでの反射音の影響を解消するため開発されたのが「コーナーワタユキ」です。コーナーワタユキは天井の隅など、三つの壁面が交差する角に設置することで、音の到来方向に反射して戻ってゆく反射音を抑制する効果があります。それでは、どの程度の効果があるかを測定します。

図2に示すように天井、側面、背面の三つの壁が交差した天井の隅にマイクを置き、音楽再生時の音圧を測定します。オーディオ機器は背面から約50㎝手前に設置し、スピーカの前面は側面から約30㎝、背面から約60㎝、天井から約120㎝のあたりになります。

測定結果は、コ ーナーワタユキを使用した場合としない 場合で、約2.2dBの音圧抑制効果が確認されました。

2.2dB抑制の効果は音圧で78%、音のエネルギーで60%に減衰する結果となります。帯域的には500Hzあたりから3000Hzあたりの吸音が大きくなっています。

図2 コーナーの音圧測定
図2 コーナーの音圧測定

コーナーワタユキの有無によるコーナーでの音圧差を測定した結果の一例を図3に示します。
500Hz あたりから3kHzあたりまで3~4dB音圧が低減されています。

図3 コーナー綿雪による音圧減衰量の一例
図3 コーナー綿雪による音圧減衰量の一例

以上のように、コーナーワタユキは、三つの平面が直角に交差する天井の隅などで反射音を抑制し、音像定位の乱れの抑制や、こもり音の低減に効果的だということが分かります。

製品仕様

型式WY-CORNER
形状 / 寸法三角錐台
表:各辺400mm正三角形
裏:各辺200mm正三角形
H:100mm
重量(g)約190

CORNER Watayuki専用カバー

型式CW-CAP-BK
素材ポリエステル
重量(g)約10

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