仮想アースを使用すると定位の良さと奥行きが、明確になります。
しかし、その理由が未だに明確になっていません。(でした)
一部、シャーシフレームで面積拡大による、効果があげられています。
それであれば、単純に大地アースで解決できることだと思います。
通常、仮想アースの面積に比べれば、大地アースは、はるかに大きい面積になります。
オーディオにおいては、アースの面積だけでは解決できないことが明らかになってきました。
そこでKRYNA HGS研究所では、西村Drと仮想アースの効果解明に
光城精工社のクリスタルEを題材に、仮想アースのなぜ?に取り組みました。
オーディオシステムは、各機器をインターコネクト、スピーカーコードで接続します。
信号が流れることにより、同じであるはずの各機器のアース電位が μV単位 と小さい値ですが
下図のようにズレてしまいます。
このズレが雑音になり、音に影響してきます。
信号が流れないときは、Vs=Vs1なのですが
信号が流れると Vs-Vs1=μVの電位差が生じます。
仮想アースにより、アース電位の変動を制御して一定に保つことで、Vs=Vs1となります。
3次元的にいえば、アースの電位の変動が
高さ、広がり、奥行き、位相の定位に影響していることが判明しました。
このように、「各機器でアース電位の安定化を図ること」は
最終的な音質向上・表現力向上の対策となるのです。
3次元的な音場空間の再現を目指す過程で、
新たな事実が解明できたことを喜び、ご報告させて頂きます。
(7月のワークショップでもご紹介をしました♪)