神奈川県 I様からフレキシブルアームを使ったAzteca・Watayukiのセッティングについてご紹介をいただきました。
KRYNAのツィッターでも紹介された「宙に浮かせるAzteca」の詳細をお知らせします。
やってみたいと思う方のお役に立てば幸いです。
スピーカーはB&W805D4、アンプはPRIMARE A35.2(バイアンプ駆動)、音源はPCによる再生です。
①経緯
試しに、左右スピーカーの間(中央)にAztecaを1個置いたところ、ボーカルが中央に来たように聞こえました。
当初は高さ調整の為、ラックにマスク箱2つを重ねてその上に載せました。
更にB&Wのチョンマゲの上にも設置する方法はないか考えたところ、Zライトのアームが浮かび、ネットで「フレキシブルアーム」を検索しました。(最終的には「タブレット用フレキシブルアーム」で検索)
②効果
805D4のチョンマゲの上へのAzteca設置は普通の四角いSPの上に乗せるより効果が大きいようです。
理由は、私のつたない考えでは2つ思いつきました。
・バッフルがないチョンマゲ形状であるため、振動板との距離が近い
・ 宙に浮いているため(5mm位浮かせています)、上から押さえつけないし振動が伝わらない
③中央部のAzteca
これがあることにより、ボーカルがAztecaの頂点からピンポイントで聞こえてきます。
左右のAztecaから拡散して来る音を、中央Aztecaが、拡散とは逆の流れで集束してまっすぐ出して来るのではないかと思っています。
左右のものより少し上部後方に置くのが良いようです。
オーケストラの場合は、中央を下げて左右とほぼ同じ高さにするとバランスが良いようです。
前後の位置も、お好みでいかようにも調整できます。
Aztecaの上にWatayukiを載せるというのは、納品時にスタッフさんが思いつきました。
試したところ高音がより滑らかになったので採用しました。
たまたま、クリップに2個挟めて良かったです。
ある意味無理をしている部分もあるので、欠点もあります。
ピンポイントで聞こえてくる耳の位置のスィートスポットが狭いです。
また、ボーカルと一緒に、中央に位置する楽器も本来より少し高い位置で鳴ってしまい、曲によっては若干バランスがくるう場合があります。
個人差はあるでしょうが、私にはボーカルの生々しさが勝ります。
実は、中央のAZTECA+Watayukiを上げて、口を等身大まで持っていくことは可能ですが、さすがにバランスが悪すぎました。
最近の実験で、中央のみ少し下に傾けると、より歌声が迫ってくるようです。
左右を少し外側に傾けると音場が広がるかと思いましたが、中央がスカスカになってしまいました。
中央を少し後ろにすると奥行きが出ますが、やりすぎると中央がショボくなってしまいます。
まだまだ、効果的な使い方がありそうなので、色々やってみるつもりです。
805D4はかなり売れているようですし、他のチョンマゲSPを使っている方も大勢いらっしゃると思いますので、興味のある方はぜひお試しください。
既に四角いSPの上に置いてある場合、中央を足しただけでも、ボーカルには効果があると思います。
費用は、1本当たりアーム型が3千前後、自立スタンド型が4千円前後です。
最後にフレキシブルアームの購入に際してのアドバイスです。
・先端の挟むクリップが何センチまで広がるか確認してください。(Aztecaは22㎝ありますが、20㎝までのものが多いです。)
・アーム型で全てがフレキシブル素材のものは硬くて調整しずらく、全てが金属ポールで関節の多いものは微調整が困難です。
・アーム型は関節1つで2本の金属ポールを接続し、先端の20㎝位がフレキシブルなものが使いやすいです。最後の微調整は、先端の曲げ具合で行います。
・スタンド型は薄い金属の台座に金属のポール、先端の40㎝位がフレキシブルなものが良いでしょう。SPの間に何も置きたくない人でも「宙に浮くAzteca」が試せます。
私も片方ずつですが色々試して無駄な出費をしてしまいました。
ですので上記を参考にして頂ければ幸いです。
スタッフコメント
貴重なレポート、誠にありがとうございます!
805D4を鳴らすためには労を惜しまない大変研究熱心なお客様です。
実はこのレポートをいただいた後、AztecaとWatayukiの設置に若干の変更がありました。
お分かりになりますでしょうか?
AztecaとWatayukiの並びが上下逆になっています。
スタッフも現地で確認させて頂きましたが、こちらの方が音抜けも広がりも格段に良く、
クラシックも歌謡曲も聴き疲れしません。
I様はこの夏、ルームチューニング以外にもアンプ、電源、ラックと順に調整を進められており
今後の展開がとても楽しみです。
I様ありがとうございました。